医療翻訳家のブログ

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イギリスの翻訳会社の正社員。20代。イギリスの片田舎に住んでいます。都会に引っ越したい。医療の知識なしで翻訳者になってしまいました。医療関係者ではない視点から、医療英単語やフレーズをどのように訳せばいいのかを解説します。

イギリスで私がした面接対策&面接経験談

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こんにちは。

 

このブログの過去記事で一番人気があるのがイギリス現地就職についての以下の記事でした。やはり現地就職の事情を知りたい方が多いのだなと思います。

 

honyakuiryo.hatenablog.com

 

そこで今回は、イギリスでの面接についての経験談をお話しようと思います。

 

私はイギリスの小さな翻訳会社1社しか受けていないので、一般化はできませんが、ただの1つの経験談として参考になれば幸いです。

 

私がやったイギリスの面接対策

 

①大学の就職センターを利用しまくる。

大学の就職センターは、1人1人のCVを見てくれたり、模擬面接をやってくれたりします。

 

英語面接に慣れていなかったので、模擬面接は本当にやってよかったなと思います。質問に上手く答えられなくて頭が真っ白になったりもしましたし、アピールしたい事柄の説明がしどろもどろになったりもしました。でも模擬面接だからOK。できない部分を直して、本番に臨めば何の問題もありません。面接官が良かったところや直した方がいいところを指摘してくれるので、ありがたいサービスでした。

 

②「面接でよく聞かれる質問」を検索し、答えを用意しておく。

Googleで"frequently asked questions interview"などと検索し、上位のサイトに書いてある質問(23個くらいあった)全てに答えを用意しました。

 

この時重要なのが、声に出して答えることです。頭の中で回答を作っても記憶に残らないですし、スラスラ口から出てこないかもしれません。何度も何度も口に出し、自分がこれでよしと思える回答ができるまでぶつぶつと答えを作り続けてみてください。

 

なんと、本番の面接で聞かれた質問のほとんどはこのググって出てきた質問でした。たまたまなのかもしれませんが、やっておいて良かった!と思いましたね。

 

大事なこと

英語がネイティブでない日本人にとって大事なことは、とにかく「聞かれそうな分野」についてスラスラと説明できるようにしておくことです。

 

つまり、大学で何を勉強しているか。就職する分野についての自分の経験と考え。就職したい会社についての知識。などなど、面接で聞かれる分野は決まっています

 

分野が決まっているので、対策はいくらでもできますよね。「何から手を付けていいか分からない」状態にはなりません。ありとあらゆる質問を想定し、それについて説明できるようにしておきましょう。

 

あの虹プロジェクトで有名なJYパークさんも、「そんな日本語どこで覚えたの」と思われるようなこなれた表現を使っています。

パークさんは虹プロジェクトのために日本語の勉強を始め、短期間で虹プロジェクトで使いそうな単語だけを詰め込んだそうです。「だから僕が日本語を喋れると勘違いしないでほしい」とTVで言っていました。

 

これは本当に面接にも通じることで、使われそうな単語と表現を詰め込んでいくとデキル人に見えるし、英語も上手に見せられます。日本の面接対策と似ていますよね。

面接経験談

服装

スーツにしましたが、鞄だけいつも使っているリュックで行きました。正解だったと思います。

 

社に到着するまで

田舎だったので、駅に人事の方が車で迎えに来てくれました。感激!

 

面接まで

人事の方が温かいお茶でいい?と言ってお茶をつくってくれました。その人事の方は天使みたいな物腰の柔らかい人だったのでかなりリラックスしていたのですが、社長が入ってきた瞬間(「ケバい!」「怖い!不機嫌そう」)と思い体に急に緊張が走りました。

 

面接で聞かれたこと&答えたこと

Q:どうやってうちの社を知ったか。

A:大学の求人サイトを見て。

Q:なぜこの仕事をしたいか。

A:前に翻訳の仕事をアルバイトでしたことがあり、文章の構造を解体し、再度構築するプロセスが面白かったから(多分こんなことを言ったと思います。うろ覚え。)

Q:翻訳業界についての懸念はあるか。

A:機械翻訳の導入によって翻訳の需要や翻訳者のニーズに影響が出ると思っている。

Q:うちの社についてどんなことを知っているか。

A:…(何と答えたか忘れましたが、一通りの基礎知識はあったのでちゃんと答えられたはず)

 

他にも色々と聞かれたはずなんですが、上記以外は覚えていなくてすみません。感触としては、対策のおかげでスラスラと答えられたので、自分としては及第点でした。

 

あとはビザの話、実際にどのような仕事をするかといった事務的な話でした。

 

「英語が上手ですね。とてもクリアです。」と言われたので、「そんなことはないです。上手いふりをしているだけです。」と言うと社長が初めて笑ってくれたので嬉しかったです。向こうを笑わせられたらこっちのもんです。

 

面接の後は、人事の人がオフィスを案内してくれました。綺麗なオフィスで結構気に入りました。

 

その後1週間連絡がなかったので、こちらから連絡した気がします(「今後の身の振り方を決めたいので、この間の結果を知りたい。」というようなことをメールで伝えました)。その後採用メールが来たという感じです。会社を急かしたのは良かったのか、悪かったのか分かりません。でもイギリスの会社は日本の会社とは異なり、いい加減なところも多いですから、忘れられてるのかな・・・と思ったら連絡してみてもいいかもしれませんね。

Glassdoorも参考になる

Glassdoorはイギリス版の企業口コミサイトです。内部で働いている人の口コミや収入などを見ることができます。

 

このサイトで「面接で聞かれた質問」も見ることができます。内定をもらった人、貰わなかった人の口コミもあり、面接を受ける前の参考になると思います。

 

それではまた。

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