海外勤務でよく聞くbank overtime ってどういう意味?
こんにちは。
今日は海外勤務で耳にすることがあるかもしれないイディオム"bank overtime"について書きたいと思います。辞書にも載っておらず、日本語の情報が少ないと思ったので、記録の意味を込めて書いた短い記事となっています。
Bank overtime ってどういう意味?
結論から言うと、これは残業時間を(貯金するように)貯めておいて、後日その時間を使って休み(早退、遅刻、休日など)を取ることです。bankは動詞で、ここでは「貯める」という意味。overtimeは残業時間のことです。名詞で「貯めた残業時間」と言いたいならbanked hoursがよく使われるようです。
日本では、残業時間はお金に替えられると思うのですが、アメリカやイギリスでは残業した分をお休みに使うことができる所もあります(会社によって異なります)。要は、働いた残業時間をお金にするか時間にするかという話です。
例えば、「残業時間を貯めておいて、後で休みにしていいですか?」と言いたいなら
Can I bank overtime hours and take time off later?
と言えば良いでしょう。
ちなみに長期ではない「休み」はtime off、(a) day(s) offとイディオム的に言うことが多いので覚えておきましょう。長期の休みはholiday(アメリカではvacationと言いますがイギリスではあまり言わない)、またはannual leave(有給休暇)と言うことが多いです。time off, days offと一緒に使う動詞はtakeが多いです。「私、明日はお休みします」と言う場合"I'm taking a day off tomorrow"でオーケー。「休暇中」と言う場合に使う前置詞はonで、on holiday, on annual leave(成句的に単数形で使う)という使い方をしますが、on time off, on days offとは言わないので注意しましょう。「私、明日は休みです」と言いたいなら、"I'm off tomorrow"で通じます。
こちらはアメリカの記事と思われますが、banked hoursとovertime payの違いを知るのに参考になるかもしれません:
https://www.actitime.com/human-resources/banked-hours-vs-overtime-pay/
Time off in lieuとも言う
Bank overtimeとセットで覚えておくと良いイディオムがTime off in lieuです。in lieuとは「代わりに」「instead」という意味。ケンブリッジ英英でイディオムの意味を見てみると、
time that an employee who has worked extra hours may take off from work:
(出典:https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/time-off-in-lieu)
つまり「残業をした従業員が休暇を取っていい時間」という意味です。banked hoursと同義で使われるので覚えておきましょう。
まとめ
残業時間を貯める=bank overtime (hours)
残業をした従業員が休暇を取っていい時間=time off in lieu
休みを取る=take time off, take (a) day(s) off
休暇を取る=take holidays
休暇中= be on holiday, be on annual leave