コロナ管理を日本とイギリスで比較してみる
日本はコロナ感染者数を抑えて良くやっている...という7月までのイメージは失われ、7月中旬から感染者が急激に増えてきましたね。イギリスと比べると、日本はコロナ対策が随分と自治体任せだなという印象を受けます。
政策レベルでも生活レベルでも、イギリスと比べて日本は対策が甘すぎると感じることがあります。例えばお店で、電車で、そして働き方そのものも、対策をしている風でいてしていない。こういう生活レベルでの細かな対策も国がきちんと締めないといけないのではないでしょうか。今日は私が見たイギリスの様子と日本の様子を比べてみました。
【コロナ対策、イギリスと日本では...】
①お店で
イギリスではロックダウン中...
・店舗に入れる人数を制限する。入れない人は外で待つ。
-外で待つ人ももちろん2m間隔を保ちます。
・使ったカートの手すりは従業員がアルコール消毒。
-フェイスシールドをしている従業員もちらほら見られました
・店の中で順路を決め、一方通行にする(守らないと従業員から逆行してますよと怒られる)
日本では...
・店舗に入れる人数の制限なし。
- 人が近くに来るのがめちゃくちゃ怖い
・使ったカートは特に消毒されず(複数の人が触るところからも感染するのに...)
・店の中の順路が決まっていないため人が近いときがある。ソーシャルディスタンスを無視する人がいる
とにかく、人が近すぎる。怖いです。私は2mのsocial distanceがパーソナルスペース化しているので、人が近いと不快に感じるようになってしまいました。
②電車で
イギリスでは...
・座席は1つおきにしか座れず、座れない座席には✖シールが貼られている
・マスクか顔を覆うものの着用必須
日本では...
・特に対策なし。
・緊急事態宣言解除後、満員電車に戻ってきている(首都圏)
③働き方そのもの
イギリスでは...
テレワークに移行。私の会社も5か月間以上テレワークです。ロックダウン後も続行する会社多数?*
日本では...
テレワークは緊急事態宣言中のみ。その後は普通に出社か。
*出典:https://www.itproportal.com/news/uk-remote-working-set-to-continue-for-the-next-year/
このように書くと、「イギリスの方がきちんと対策している」と思えますが、結果(感染者数と死者数)はイギリスの方がはるかに悪いです。ただ、こうした結果は対策に加え人種間の差異やその他もろもろの要因も考慮しないといけないため、一概に対策の効果がないとはいえません。
今日は私の感じたことをそのまま書いたのですが、とにかく日本は一旦確立してしまったシステムを変えるということが迅速にできない、しない国だなと思います。「新しい生活様式」が必要だとしながらも、街に出れば何一つ変わった点が見られない。唯一の変化はマスクでしょうか。
戦争、災害、感染症など、世界を巻き込む大きな出来事の後、私たちはそれをバネにしてよりよい世界を作っていかなくてはならないと思います。コロナが収まったから、コロナが起こる前に戻っていいんだ。ではなく、コロナをきっかけに、働き方を変えていく、そしてコロナの渦中は生活様式も社会のシステムごと変えていくということを迅速にやるべきだと思います。そうでなければこのよく分からない、感染力の強いウイルスに人類がどうやって勝てるというのでしょうか。