医療翻訳家のブログ

医療翻訳家のブログ

イギリスの翻訳会社の正社員。20代。イギリスの片田舎に住んでいます。都会に引っ越したい。医療の知識なしで翻訳者になってしまいました。医療関係者ではない視点から、医療英単語やフレーズをどのように訳せばいいのかを解説します。

翻訳者の適性3つ

翻訳者になるには、どんな人が向いているのでしょう。色々な人の翻訳を見ながら、翻訳者に向いている性格を考えてみました。この記事に客観性はありません。

 

1.地味で細かな仕事に耐えられる

2.孤独に仕事をするのが好き

3.調べものが億劫ではない

 

代表的なのはこの3つなのではないでしょうか?

 

1.地味で細かな仕事に耐えられる

 

翻訳会社に勤めていると、やることは翻訳だけではなく、編集という名の訂正(お客さんの原稿に訂正が加わったなど)などなど、あまり細かくは書けませんが地味な仕事も多々あります。翻訳自体も社交性が要求される仕事ではなく、地道に、早く正確に訳していくことが要求される仕事です。喋るのが苦手だが読み書きは好き、という人の方が向いているのではないでしょうか。

逆にコミュ力が高く、話が面白いが文章を書かせるとヘタ、という人は向いていません。もっと華のある仕事を見つけましょう。

 

2.孤独に仕事をするのが好き

 

コミュ力の話が出ましたが、翻訳者は最低限のコミュニケーション力は要求されるものの、プライオリティではないでしょう。翻訳者の一日の大半は机に座り、一人で(誰も助けてくれず)黙々と英文なり日本文なりと向き合い、訳していくことです。地味で孤独な仕事ですが、職場の人間関係に頭を悩まされることは普通の会社よりも少ないかもしれません。

 

3.調べものが億劫ではない

 

翻訳者はひたすら外国語と日本語を変換しているだけと思っている人がいるのですが、これは色々な点で間違っていると思います。言語の話はここではしませんが、翻訳者の仕事のひとつに「専門用語を調べまくる」というのがあります。翻訳者でお給料が高いのが医療関係と特許だと言われていますが、どちらも専門用語が並びます。その畑出身なら問題ないでしょうが、翻訳者はそうでない人が大半でしょう。例えば分野が医療なら、医療現場や医師の間で普通に使われている単語を覚え、また同時に使われていない単語も知り、訳す(ローカライゼーションする)ことが必要となってきます。実は翻訳は訳すことよりも調べものの方に時間がかかります。調べものの仕事を誰かほかの人がやってくれるといいんですが、少なくとも私にそういう片腕となる人はいません。

 

続く。

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