翻訳プラットフォームCrowdInがいい感じ
翻訳ソフト大手と言えば、SDL Trados, MemoQ, Memsourceなどがあり、翻訳家であればこのうちのどれかは使ったことがあると思います。
さて今回は知る人ぞ知る(?)CrowdInのご紹介。CrowdInはブラウザ上で開く翻訳プラットフォームで、オープンソースプロジェクトであればなんと無料です。無料なので不便な点もありますが、フリーランサーとして使うにはまずまずなプラットフォームです。日本語で説明しているサイトがあまりなかったので、ここで使い勝手等説明してみようと思います。(注:以下は有料版の使用です。画像の出典はhttps://crowdin.com/
から。)
CrowdInの使い方
①まずサインアップしてプロジェクトを作成します。
②ファイルをアップロードし、翻訳画面に移動すると簡単なチュートリアルが始まります。
チュートリアル画面はこんな感じです。シンプルで分かりやすい。
タグは以下のように表示されます。タグの挿入は、タグのクリックでもできるほか、Alt + →でもできます。
マッチがあれば下段に表示されます。訳をクリックすると上段にペーストされます。
③翻訳開始。左パネルの目のボタンを押すと、以下のようにソーステキストの形式や表示が見えるので便利です。もう一回目のボタンを押すと、Stringsの一覧に戻ります。
翻訳の保存はSaveボタンでも、他のソフトと同じくCtrl+Enterでもできます。
進捗状況は上部のバーで確認できますが、アップデートに時差があります。カーソルをバーに合わせると、何ワード翻訳したかが表示されます。
CrowdInのショートカットは右上の真ん中のボタンを押すと一覧を見ることができます。
右側のパネルでは、コメントやTMを見ることができます。一番右はTerminologyで、Wikipediaとリンクしています。
説明は以上です。ここからはCrowdInのメリットとデメリットをご紹介します。
CrowdInのメリット
①操作が直感的で分かりやすい
CrowdInは全てがシンプルに作られており、説明を見なくてもすぐに操作に慣れることができます。画面も整っていて見やすいです。
②Glossaryを入れておくと、Sourceにその単語が出た時にすぐに分かる
あらかじめGlossaryをアップロードしておくと、Sourceにその単語が現れたときに点線で示され、クリックするだけで翻訳を挿入できます。アップロードの仕方はこちら。
CrowdInのデメリット
①Repetitionを一括入力できない
通常、翻訳ソフトでRepetitionがある時、最初のものを翻訳すると後のRepetitionは自動確定すると思います。が、CrowdInにはこれがない。。ですから、いちいち100% Matchを探して画面を下にスクロール→確定の操作を行わなければならず、面倒くさいです。
②Matchesのカウントがおかしい
翻訳メモリから類似する訳を出してきてくれるのはいいのですが、85%以下のものが使い物にならないことが多いです。このMatchesにはタグもカウントされていて、つまり同じ長いタグが文章内に存在するだけでMatchだとカウントされてしまったりするのですねー。。この辺は改善が求められます。
以上、CrowdInの紹介でした!トライアルは14日間無料なので、興味がある人は使ってみてはいかがでしょう。