「いただきます」と言いさえすればいいのか
たまたま今アンガスビーフについての翻訳の仕事をしており、牛は殺されるんだよなとか、ベジタリアンについてとか、色々と連想していたらこの記事を書きたくなりました。
日本はベジタリアンの割合が人口の4.7%とかなり少なく、まだまだ身近ではありませんが、海外(というかイギリス)ではベジタリアンであることは普通のことです。ベジタリアンだけでなく、ペスカタリアン(魚は食べるが肉は食べない人)、ヴィーガン(乳製品含め動物性のものは食べない)など様々な種類があります。ちなみにあのビリーアイリッシュも生まれてからずっとヴィーガンです。
イギリスにいた時も、グループに1人は必ずベジタリアンがいました(イギリス人のベジタリアン割合は14%)。大勢でピザを頼むときも、「ベジタリアンの人ー?」と普通に聞かれます。レストランのメニューにもベジタリアンマークがついています。これほどベジタリアンが普遍的になっているんですよね。海外で「私、ベジタリアンなんだよね」と言うことは、日本で「私、目が悪いんだよね」と言うことと同じ感覚で、「ふーんそうなんだ」としか思われません。
私もイギリスにいるときは周りの影響を多分に受けて、ペスカタリアンになりました。肉を食べない人って、「肉を食べる」っていう行為自体をあたかも野蛮で傲慢だととらえていて、そのニュアンスはちょっと話をすれば伝わってきます。私はそういう考え方に共鳴して、「確かになあ、酷いよなあ」とか「食べるべきじゃないなあ」と思い始めました。家が若干仏教系なこともあり、本当は肉が大好き(中学生の時などは、親に「何食べたい?」と聞かれては「サイコロステーキ!」と言って怪訝な顔をされていました)なのですが、肉を食べるときについて回る罪悪感は常に心の奥にありました。
それに、ベジタリアンの人が周りにいると、「ベジタリアンである」ことが私にはとても高尚でかっこよく思えました。私は好きなものを好き勝手に食べているけれど、この人は動物愛護のため(かどうかは知りませんが)に抑制しているんだな、それってかっこいいじゃないかと。そうすると段々肉を食べる気が失せてきます。肉を食べるという行為によって、自分がまるで動物のように思えてくるんです。
それから決定的な出来事がありました。私はとある武道系のサークルに入っていたのですが、そのイギリス人の先生がこんな短い話をしたんです。
「子羊がラム肉にされるために連れていかれるとき、親羊はそれが分かって泣く。お前たちにその痛みが分かるか?ラム美味しい美味しいと言って食べているお前たちに。」
この言葉は衝撃でした。今でも胸の奥にずっとある言葉です。私はこれを聞いて、子どもを奪われる(それも殺されるために)時の親の気持ちは、人間と羊で大きな差があるのだろうかと思いました。羊も人間も同様に悲しみや痛みを持っている。その間に差がそれほどないのだとしたら、人間が羊を食べていい理由は何なのだろう?と考えました。理由は今でも分からないままです。
ただ私には日本でペスカタリアンであることを意思貫徹する強さはなく、お付き合いで食べたりすることもありますし、鶏肉は家でもたまに食べています。ベジタリアン対応のレストランを日本で見つけるのが難しく、それを言い出したら他人に迷惑をかけてしまうなと思って。言い訳であり、私の弱さですが。
日本はかなり食文化が豊かな国ですから、肉を食べないとなると「こんなに美味しいものが嫌いなんですか」と思う人も多いでしょう。別に食べたい人は食べたらいいと思います。無理する必要なんてない。
ただ思うのは、「店で売られているものがどういう過程で店に来たのか」まで頭を巡らせる人が少ないんじゃないかということです。ただただ、「わあ美味しそう」と思うだけで、その先まで考えない。それでいいんでしょうか。
これは肉だけの話ではありません。例えばTシャツが真っ白になる洗剤、CMでよく見かける洗剤を買う人は多いでしょうが、その洗剤が海水汚染につながっているのではないだろうかと疑問を持つ人はとても少ない。
自分にとって心地のいいものが他のものにとってもそうであるかまで考えられなければ、それは自己中心的です。他人、動物、地球に対して少しでも想像力を巡らせることができたら、世の中はどんなに変わることでしょうか?想像力は、持続可能な社会の基盤だとも思います。
ベジタリアン食は意外とおいしい
ところでベジタリアン食がどんなものなのか、馴染みのない人も多いかもしれません。ベジタリアン食って意外に美味しいんですよ。イギリスには様々な人口肉が売っていて、色々試すのが楽しかったです。美味しいものも多く、「これがヴィーガンなのか、すごいな」とびっくりします。
おすすめはLINDA McCartney'sシリーズ。何を食べても美味しいです。イギリスではQuornもポピュラーですが、こちらはやや当たり外れがありますね。ステーキが確か酷い味だったような。
私は肉が好きだと書きましたが、美味しい人口肉を食べると「ああ美味しい」と心から思えるのと同時に、「私の食が動物の死にはつながっていない」という安心感が付いてきます。心がより解放される気がするんですよね。日本でももっと人口肉を売ってほしいな。
とはいえ日本でも、例えばバーガーキングやモスバーガーがベジタリアン対応の商品を出しています。どちらも美味しいですよ。お試しあれ。
それではまた。
海外勤務でよく聞くbank overtime ってどういう意味?
こんにちは。
今日は海外勤務で耳にすることがあるかもしれないイディオム"bank overtime"について書きたいと思います。辞書にも載っておらず、日本語の情報が少ないと思ったので、記録の意味を込めて書いた短い記事となっています。
Bank overtime ってどういう意味?
結論から言うと、これは残業時間を(貯金するように)貯めておいて、後日その時間を使って休み(早退、遅刻、休日など)を取ることです。bankは動詞で、ここでは「貯める」という意味。overtimeは残業時間のことです。名詞で「貯めた残業時間」と言いたいならbanked hoursがよく使われるようです。
日本では、残業時間はお金に替えられると思うのですが、アメリカやイギリスでは残業した分をお休みに使うことができる所もあります(会社によって異なります)。要は、働いた残業時間をお金にするか時間にするかという話です。
例えば、「残業時間を貯めておいて、後で休みにしていいですか?」と言いたいなら
Can I bank overtime hours and take time off later?
と言えば良いでしょう。
ちなみに長期ではない「休み」はtime off、(a) day(s) offとイディオム的に言うことが多いので覚えておきましょう。長期の休みはholiday(アメリカではvacationと言いますがイギリスではあまり言わない)、またはannual leave(有給休暇)と言うことが多いです。time off, days offと一緒に使う動詞はtakeが多いです。「私、明日はお休みします」と言う場合"I'm taking a day off tomorrow"でオーケー。「休暇中」と言う場合に使う前置詞はonで、on holiday, on annual leave(成句的に単数形で使う)という使い方をしますが、on time off, on days offとは言わないので注意しましょう。「私、明日は休みです」と言いたいなら、"I'm off tomorrow"で通じます。
こちらはアメリカの記事と思われますが、banked hoursとovertime payの違いを知るのに参考になるかもしれません:
https://www.actitime.com/human-resources/banked-hours-vs-overtime-pay/
Time off in lieuとも言う
Bank overtimeとセットで覚えておくと良いイディオムがTime off in lieuです。in lieuとは「代わりに」「instead」という意味。ケンブリッジ英英でイディオムの意味を見てみると、
time that an employee who has worked extra hours may take off from work:
(出典:https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/time-off-in-lieu)
つまり「残業をした従業員が休暇を取っていい時間」という意味です。banked hoursと同義で使われるので覚えておきましょう。
まとめ
残業時間を貯める=bank overtime (hours)
残業をした従業員が休暇を取っていい時間=time off in lieu
休みを取る=take time off, take (a) day(s) off
休暇を取る=take holidays
休暇中= be on holiday, be on annual leave
訳しにくい単語②rolling
こんにちは。今回は、訳しにくい単語の第二弾としてrollingを取り上げます。このrolling、実は色々な意味があるのにも関わらず、なぜかあまり辞書に記載されておらず困りものな単語の1つです。
rollingと聞くと「転がる」というイメージはパッと出て来ると思うのですが、ビジネスや経済分野でrollingを使う場合、「転がる」だけだとピンとこない場面が多々あります。
そこで、今回はrollingのよく出てくる使い方を紹介し、「転がる」から派生した意味を説明します。
rollingの意味①「段階的な」
イギリスで働いていた時、こんなフレーズがよく使われていました。
"This task will be delivered on a rolling basis."
これは、(同じプロジェクト内で複数あるタスクを)段階的に提出するということなのです。つまり例えば、4つあるタスクを一気に提出するのではなく、月曜日に1つ、火曜日に2つ、水曜日に1つ提出するやり方がrolling basisです。
なぜかウェブで調べると、日本語の辞書でrollingの「段階的な」という意味が出てきません。ですが私の持っているルミナスという紙の辞書で調べると、rollingの2つ目の意味として「(物事が)段階的な、定期的な、徐々に進む」などと書いてあります。
ケンブリッジ英英にはrollingの意味としてこのように書いてあります。
used to describe something that is done in stages over a long period:
出典:https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/rolling
この意味でのrollingは"in stages"とも言い換えられますね。覚えておきましょう!
rollingの意味②「上下する」
rollingには「上下する」という意味もあります。rolling hillsで「ゆるやかな起伏のある丘」という意味です。なんとなくイメージが沸きますでしょうか。
さて経済でrollingを用いると、rolling profitとか、rolling lossという単語が頻繁に出てきます。このrolling、外国為替の場合「上下する=変化する」という意味になり、つまり確定していない利益や損失のことを指します。従って「含み益、含み損」と訳せます。
rolling yearとは?
rolling yearという言葉もあります。たとえばcalendar yearというと暦上の一年、つまり1月1日から12月31日のことを指すのに対し、rolling yearは任意に定めたある1日からの1年のことを指します。
例えば11月2日に勤務開始したとしたら、その日付からの1年をrolling yearと言います。(参照:https://www.reference.com/science/rolling-year-509cefa913fac06))あるいは購入日が3月3日だとしたら、そこからの1年がrolling yearです。
rolling contractにご注意
普通に生活していて、rollingという単語を含む言葉で覚えていて最も役に立つものはこれかもしれません。rolling contractとは、自動更新の契約のことを指します。契約更新しません、と自発的に言わない限り勝手に更新されるというやつですね。この言葉はぜひ覚えておいて、出てきたらちょっと注意しましょう。
おわりに
rollingにはこの他にも色々な意味があります。文脈によって柔軟に対応していきましょう。
イギリスで私がした面接対策&面接経験談
こんにちは。
このブログの過去記事で一番人気があるのがイギリス現地就職についての以下の記事でした。やはり現地就職の事情を知りたい方が多いのだなと思います。
そこで今回は、イギリスでの面接についての経験談をお話しようと思います。
私はイギリスの小さな翻訳会社1社しか受けていないので、一般化はできませんが、ただの1つの経験談として参考になれば幸いです。
私がやったイギリスの面接対策
①大学の就職センターを利用しまくる。
大学の就職センターは、1人1人のCVを見てくれたり、模擬面接をやってくれたりします。
英語面接に慣れていなかったので、模擬面接は本当にやってよかったなと思います。質問に上手く答えられなくて頭が真っ白になったりもしましたし、アピールしたい事柄の説明がしどろもどろになったりもしました。でも模擬面接だからOK。できない部分を直して、本番に臨めば何の問題もありません。面接官が良かったところや直した方がいいところを指摘してくれるので、ありがたいサービスでした。
②「面接でよく聞かれる質問」を検索し、答えを用意しておく。
Googleで"frequently asked questions interview"などと検索し、上位のサイトに書いてある質問(23個くらいあった)全てに答えを用意しました。
この時重要なのが、声に出して答えることです。頭の中で回答を作っても記憶に残らないですし、スラスラ口から出てこないかもしれません。何度も何度も口に出し、自分がこれでよしと思える回答ができるまでぶつぶつと答えを作り続けてみてください。
なんと、本番の面接で聞かれた質問のほとんどはこのググって出てきた質問でした。たまたまなのかもしれませんが、やっておいて良かった!と思いましたね。
大事なこと
英語がネイティブでない日本人にとって大事なことは、とにかく「聞かれそうな分野」についてスラスラと説明できるようにしておくことです。
つまり、大学で何を勉強しているか。就職する分野についての自分の経験と考え。就職したい会社についての知識。などなど、面接で聞かれる分野は決まっています。
分野が決まっているので、対策はいくらでもできますよね。「何から手を付けていいか分からない」状態にはなりません。ありとあらゆる質問を想定し、それについて説明できるようにしておきましょう。
あの虹プロジェクトで有名なJYパークさんも、「そんな日本語どこで覚えたの」と思われるようなこなれた表現を使っています。
パークさんは虹プロジェクトのために日本語の勉強を始め、短期間で虹プロジェクトで使いそうな単語だけを詰め込んだそうです。「だから僕が日本語を喋れると勘違いしないでほしい」とTVで言っていました。
これは本当に面接にも通じることで、使われそうな単語と表現を詰め込んでいくとデキル人に見えるし、英語も上手に見せられます。日本の面接対策と似ていますよね。
面接経験談
服装
スーツにしましたが、鞄だけいつも使っているリュックで行きました。正解だったと思います。
社に到着するまで
田舎だったので、駅に人事の方が車で迎えに来てくれました。感激!
面接まで
人事の方が温かいお茶でいい?と言ってお茶をつくってくれました。その人事の方は天使みたいな物腰の柔らかい人だったのでかなりリラックスしていたのですが、社長が入ってきた瞬間(「ケバい!」「怖い!不機嫌そう」)と思い体に急に緊張が走りました。
面接で聞かれたこと&答えたこと
Q:どうやってうちの社を知ったか。
A:大学の求人サイトを見て。
Q:なぜこの仕事をしたいか。
A:前に翻訳の仕事をアルバイトでしたことがあり、文章の構造を解体し、再度構築するプロセスが面白かったから(多分こんなことを言ったと思います。うろ覚え。)
Q:翻訳業界についての懸念はあるか。
A:機械翻訳の導入によって翻訳の需要や翻訳者のニーズに影響が出ると思っている。
Q:うちの社についてどんなことを知っているか。
A:…(何と答えたか忘れましたが、一通りの基礎知識はあったのでちゃんと答えられたはず)
他にも色々と聞かれたはずなんですが、上記以外は覚えていなくてすみません。感触としては、対策のおかげでスラスラと答えられたので、自分としては及第点でした。
あとはビザの話、実際にどのような仕事をするかといった事務的な話でした。
「英語が上手ですね。とてもクリアです。」と言われたので、「そんなことはないです。上手いふりをしているだけです。」と言うと社長が初めて笑ってくれたので嬉しかったです。向こうを笑わせられたらこっちのもんです。
面接の後は、人事の人がオフィスを案内してくれました。綺麗なオフィスで結構気に入りました。
その後1週間連絡がなかったので、こちらから連絡した気がします(「今後の身の振り方を決めたいので、この間の結果を知りたい。」というようなことをメールで伝えました)。その後採用メールが来たという感じです。会社を急かしたのは良かったのか、悪かったのか分かりません。でもイギリスの会社は日本の会社とは異なり、いい加減なところも多いですから、忘れられてるのかな・・・と思ったら連絡してみてもいいかもしれませんね。
Glassdoorも参考になる
Glassdoorはイギリス版の企業口コミサイトです。内部で働いている人の口コミや収入などを見ることができます。
このサイトで「面接で聞かれた質問」も見ることができます。内定をもらった人、貰わなかった人の口コミもあり、面接を受ける前の参考になると思います。
それではまた。
イギリスで節約しよう!お金・銀行・キャッシュバックの話|保存版
こんにちは。今日はお金の話をします。
イギリスの物価って高いの?とよく聞かれますが、外食は高いもののその他は全般に日本よりも安いと思います(ロンドンは別)。外食が高い理由は、消費税が20%もかかるからです(コロナ中の現在は期間限定で5%になっているみたいです。安い!でもコロナ感染者が増えてます...)。イギリスの外食って、ハズレも多いし、高いし、自分なにやってるんだろ…という気分になってきます。おいしい所ももちろんあるんですが。
外食はさておき、それ以外の物価は安いですし、とても暮らしやすい国です。特に光熱費が安いのがありがたし。関連したお話はこちらに書いてあります↓
さて今回は節約というテーマに絞ってお話していきます。
- 交通系:レイルカードでお得に移動
- イギリスはスーパーのポイントプログラムも充実
- 銀行:イギリス銀行の利率ってどのくらい?
- 銀行送金は今すぐやめてTransferwiseを使おう
- 学生向け:イギリスで学割を使わない手はない!
- キャッシュバックがすごい!
以下の情報は、2020年10月現在のものです。何かを使用・購入する際は必ず自分で最新情報を確認してください。
交通系:レイルカードでお得に移動
1. ロンドン編:オイスターカード
ロンドンといえばオイスターカードで、バスでも電車でもPASMOのように使えます。必ず持っていた方が良いでしょう。観光客でも買うくらいお得で便利で必要です。知っている方も多いので詳しくは割愛しますが、分かりやすい説明のページだけご紹介しておきます。
2. ロンドン以外編(長距離移動に!):レイルカード
ロンドン以外の長距離移動には、運賃が約30%オフになるレイルカードがおすすめです。
レイルカードの主な種類は、
①16~25歳用(おすすめ!)
②26~30歳用(使えない電車もあるので要確認。朝のラッシュ時は£12以上の運賃にのみ適用。私は買いました)
③シニア用(60歳以上)
④カップル、2人用(16歳以上誰でも)
⑤障碍者用
⑥家族&友達用(大人4人、子供4人まで)
があります!16~17歳用というのもあって、これは運賃半額らしいです。カードの有効期限は1年で、価格は1カードあたり£30(障碍者用は£20)。3年有効のものを買うと少しお得になります。
一年間有効なので、月1回遠出をするという人なら買っておいて損はないんじゃないかな、と思います。
このカード自体を安く買う方法もあります。
- Tesco Clubcardでポイント交換:£15ぶんのTesco Clubcard pointsでカード1枚無料に。すごい!
- Student Beans経由で購入:とはいえ£15ぶんのテスコポイントはすぐには貯まりません。学生の人は、Student Beansを経由して買うと10%オフになります(私の時は12%オフでした。ちょっと下がっています)。1年用なら£27で買えます。
イギリスはスーパーのポイントプログラムも充実
イギリスのスーパーのポイントプログラムもなかなか充実しています。
イギリスのスーパーといえばTesco(テスコ)かSainsbury's(セインズベリーズ)が有名ですが(Aldiなどドイツ系スーパーもありますが行かないのでここでは割愛。すみません)、Tescoではテスコポイント、Sainsbury'sではNectarポイントが貯まります。
TescoのポイントカードはTesco Clubcardと呼ばれ、£1毎に1ポイント貯まります。150ポイント貯まると£1.5のバウチャーになるというもの。還元率1%なので、まあ普通です。
このTescoのポイントカードは、Tescoでバウチャーとして使用すると還元率が低くてもったいないです。他のものに交換したほうが還元率がグッとよくなります。
私のおすすめは交通系です。私はレイルカードに替えました。友達はUberに替えてました(そして奢ってくれた)。
他にもホテルや飲食に使えたりするので、チェックしてみてくださいね。
Tesco - Supermarkets | Online Groceries, Clubcard & Recipes
Sainsbury'sのネクターカードは、ebayやArgosでもポイントが貯まるので持っておくとお得です。私も持っていますが、気づかない間に結構貯まります。
貯めたポイントの使い道は、テスコほど多くはないのですが、Sainsbury'sやebayでバウチャーとして使える他、イギリスのチェーンカフェCafe Neroや、映画館Vueでも使えます!Vueについて知りたい方はこちらの記事を参考にしてください↓
※余談ですが、M&S(成城石井みたいな位置づけのスーパー)のポイントプログラムではポイントが貯まるものの寄付しかできません。お金持ちは自分に還元ばかりしないで寄付せよということで、なかなか粋じゃないですか?
銀行:イギリス銀行の利率ってどのくらい?
イギリスの銀行の利率って日本よりも高いのでしょうか、低いのでしょうか?
端的に言うと、金利は日本より良いです。日本の定期預金は、2020年現在ネット銀行でも良くて0.35%くらいです。イギリスですと、大手銀行で0.75%(NatWest)や0.5%(Santander)なので日本よりはいいですね(銀行口座にも様々あり、簡単に作れないものもあるので要確認)。低額の1年物だと3%とかいうところもあります。
銀行送金は今すぐやめてTransferwiseを使おう
学生さんや、イギリスに来たばかりの方は、日本からイギリスに送金したり、また一時帰国の際にイギリスから日本に送金したりすることがあるでしょう。
その際にどんなサービスを使っていますか?まさか銀行送金はしていませんよね?
銀行送金は送金だけで手数料が数千円とられ、さらに為替レートの換金手数料も取られるので非常に損です。そしてめっちゃ時間がかかります。銀行によっては海外送金サービスを廃止した所もあるくらいで、もう時代遅れと言えるでしょう。
私は海外送金にはイギリスのTransferWiseを使っています。ちなみに以下のリンクから送金していただくとこのブログの励みになります。
ネットでかんたんに海外送金 | TransferWiseで海外へ送金する
このTransferWiseは手数料が銀行の1割程度で、実際の為替レートを使用しており、着金も大変早いです。私は何十回もTransferWiseを使用していますが、早いと同日、遅くても翌日には着金します。使い勝手もよく、大変満足。
「どうしてそんなことが可能になったの?」と思われる方がいるかもしれませんので簡単に説明すると、今までの銀行を使用した海外送金は「あなたのお金」を国際送金していたので莫大な手数料がかかっていたのですが、TransferWiseはお金の国際移動をやめ、逆の通貨ペア(あなたがJPYをGBPにしたい場合、GBP→JPY)を欲しがっている人のマッチングをすることでお金を国内移動に収めたんですね。なので、国際移動したように見えるお金も実際は国内移動になっている、というわけです。大変画期的なビジネスモデルです。しかもイギリスの会社であるという点がなんだか嬉しい。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事が分かりやすいので参考にしてください。
学生向け:イギリスで学割を使わない手はない!
イギリスは学生に大変優しい国で、どこに行っても学割があるといってもいいくらい学割が多いです。
学生証を見せるだけで学割が使える施設も多いですが、学割サイトに登録しておくとオンラインショッピングで使えて便利です。おすすめは、UNiDAYSとStudent Beans。Promo Codeをゲットし、買い物の決済時にペーストすると割引が適用になります。
UNiDAYS↓
UNiDAYS - Fast, free, exclusive discounts for students
Microsoftからドミノピザまで、本当に様々な学割があります。
Student Beans↓
All student discounts, offers, deals & vouchers | Student Beans
買い物をしたいショップがUNiDAYSにないな~と思っても、Student Beansにはあったりするのでこちらも必見です。
大学のメールアドレスで登録できます。
キャッシュバックがすごい!
いわゆるポイントサイトなのですが、私がオススメなのがTopcashback。アメリカの会社ですが、イギリス版もあります。
ここのポイントサイトはイギリスにいたら必ず使うであろうサイトやお店が勢ぞろいしています。さらにTrainlineという電車の予約サイトにも使えてキャッシュバックができるのがいい所です。ぜひお試しください。
ただこのサイト、注意点があります。サイトに登録してそのままにしておくと、勝手にPlus Memberになっていて、1年につき£5かかります...(キャッシュバックを出金するときに引かれる仕組み)。Accountページの右下のMembership helpという所から変更できますので、必ずPlus Memberを外しておきましょう。私は3年くらい気づきませんでした...(´;ω;`)
以上、今日はなかなかケチケチした話になってしまったところもありますが、節約した分を飛行機代に回したりしたいですよね。この情報が参考になったら嬉しいです。
楽しい!英語シャドーイングの方法
みなさんシャドーイングはやっていますか?
シャドーイングはスピーキング力とリスニング力を同時に鍛えられるので、非常に効率の良い勉強方法です。
今回はおすすめのシャドーイング方法と教材を紹介します。
シャドーイング方法
シャドーイングのやり方ですが、私はとある学校で習った以下の方法がおすすめです。
①まずリスニング。
一語一語のディクテーションをする(最初から完璧に聞き取れる所は飛ばしてOK)。紙に書くのでも、タイプするのでも良いです。私は紙に書き、聞き取れない所は空白を空けておき、聞き取れたら記入しています。前置詞が聞き取りにくいのがよく分かるはず。何回も聞いていくうちに段々と穴が埋まります。
②スクリプトを見ながら答え合わせ。
どこが聞き取れていなかったのかを確認します。
③もう一度聞く。
もう一度聞き、なぜ聞き取れなかったのかを理解します(知らない単語だった・前置詞がほとんど強調されずに発音されている・知らない構文だったetc.)。どうしても聞き取れない時は、スロー再生もおすすめです。
④シャドーイング開始。
同じ文章について何回も何回もやります。最終的には、スクリプトを見なくてもシャドーイング(最終的には話し手とほぼ同時に喋ってみましょう。英語独特のリズムが身に着きます)ができるようになります。
⑤シャドーイング内容が完璧に頭に入り、散歩中などに何も見なくてもスラスラ言えるようになる。
これを続けていくと本当に力になります。ネイティブの英語が自分の血肉になっていくことが実感できるはず。
シャドーイング教材の選び方
最初はBBCを
シャドーイング教材としておすすめなのは、最初はBBCです。BBCの6分リスニングでもよいですし、物足りなくなったら普通のBBCも良いです(ただスクリプトがないのが残念)。
BBC英語が聞けるようになったら、少し背伸びしてYouTubeのインタビュー番組を聞くと良いと思います。BBC英語は聞き取りやすいのですが、問題なのは実際は誰もそんな喋り方をしないこと。実際の英語はもっと速く、使われるイディオムの種類も多いです。それにプラスして、イギリスには様々なアクセントがあります。全てのアクセントに対応するのは難しいですが、多少のバリエーションが聞き取れるようになっておいた方が良いでしょう。
ちなみに個人的に聞き取りやすいアクセントのランキングは、
RP(標準英語、BBC英語)>>ロンドン、南部、ミッドランド>>>北部>>>>>リバプール>スコットランド>>>>>>>>>>>インド英語
です。リバプール辺りからだんだん聞き取りが厳しく、ストレスフルになっていきます。外国人が東北弁をずっと聞いているような感覚です。
多くの俳優はRP寄りの英語を話すことが多いです。エマワトソンなんかはまさにRPを話していますね。聞いていて非常に美しいです。
慣れてきたら、YouTubeのシャドーイングを
さて話を戻して、YouTubeのシャドーイングです。シャドーイングするときにオススメなのが、「自分がしたいと思う話し方をする人を探す」ことです。
話し方といっても様々あります。呼吸の仕方、言葉の選び方、それからアクセントなど。エマ・ワトソンが好きな人はエマ・ワトソンのインタビュー動画を、エディ・レッドメインが好きな人はエディの動画を探すといいです。インタビュー動画はドラマや映画と違って、ネイティブが自然に話しています。つまり、実際に使われている英語をそのまま教材にできるのです。私はキャリーマリガンの話し方が大好きだったので、キャリーマリガンの動画をひたすら見ました。可愛くて上品で、ポッシュすぎず、話すテンポも心地いいのです。
↓「私を離さないで」の映画についてのインタビュー。ネタバレ含みます
なぜこんなことを言うかというと、シャドーイングをしていると、不思議と自分の話し方がその話し手の話し方に似ていくんです。私はイギリスのThe Thick of itというドラマをシャドーイングしていたことがあるのですが、恋人に「君はThe Thick of itを見すぎだ。話し方がagressiveになってるよ」と言われたことがあります。自分では気づかなかったのですが、シャドーイングしていると話し手に似てきてしまうのですねえ。
ちなみにThe Thick of Itは、イギリスの官僚が色々とやらかしてその解決に走り回る政治ドラマです。マルコムタッカーというスコットランド人が主人公なのですが、短気な彼がswearしまくるドラマでもあり、得意の話術で周りを言いくるめていく様子が面白いです。そしてスコティッシュなので、スコティッシュアクセントのリスニングにもおすすめ。
このブログでも、おすすめのドラマを紹介する記事を書きたいと思っています。いつか書きます。みなさんも、お気に入りのネイティブスピーカーを見つけて真似してみてくださいね。
イギリスの引っ越し(学生・20~30代向け)
イギリスの引っ越し
イギリスの滞在が2年、3年となってくると、就職などで引っ越さなければいけない時が来るかもしれません。
私はイギリス内で2回引っ越しをしました。
1回目はプレマスターをやっていた大学から大学院のある大学(距離230キロくらい)へ、2回目は大学院のある大学から職場の近く(170キロくらい)へ。なかなかの長距離です。
1回目は全部1人で行ったのもあり、右も左も分からず散々でしたが、2回目は上手くいったので、スムーズに引っ越す方法をお伝えできると思います。ちなみに2回とも一時帰国を挟んでいます(なので、荷物をどこかに預けなければならなかったのです)。
イギリス内で引っ越す方法
大手引っ越し業者を使う
使ったことがないので分からないのですが、Removal companies/removal servicesで検索してみてください。Pickfordsはパッキングサービスなどもあり、日本の大手引っ越し業者と似ているイメージです。荷物の保管もできます。
私が使った業者 LOVE SPACE
なにやら怪しげな名前ですが、ウェブサイトが分かりやすくて良かったです。私の場合トラブルはなかったですが、荷物が暑い所に保管されていたのかベーキングトレーが曲がっていました(笑)
ここは荷物の集荷&保管&別の場所に配達(同じ場所ももちろんOK)を全部やってくれる業者でありがたかったです。配達の時間帯はそれほど選べなかった気がします。配達の日は1日空けておくと安心です。
ちなみに学割が使えます!私の場合いくらだったか忘れましたが、それほど高くなくて驚いた記憶があります。見積りだけならネット上ですぐに出るので、確認してみてください。
自分で引っ越すか、人とヴァンを雇う
運転ができれば、自分で引っ越しちゃうのもいいでしょう。特に荷物が少ない人は、ヴァンを借りて自分で運ぶと費用が抑えられます。
あとはman and van+あなたの住んでいる町の名前で検索するのも手です。これがいわゆるイギリスの小規模な引っ越し業者です。料金は時間制で、価格は手ごろです。
家具を持って移動する人は少ない
イギリスは持ち家でない限り、家具付きの物件(Furnishedと言います)が非常に多いのが特徴です。だから身軽に引っ越せるし、実際にイギリス人は引っ越すのに抵抗がない人が多いです。
これを体験してみると、家具付きの物件ってすごく楽だなーと感じることが多いです。すぐに引っ越せるし、家具があるから引っ越しにかかる費用も非常に低くて済みます。
自分で購入したがいらない家具はどうすればいい?
いらなくなった家具は①知人にあげる②ebayで売る③チャリティーショップに持っていくのどれかで解決できます。
すぐ使える!引っ越し用語集
- 荷物 stuff
- 荷物の保管 storage
- 引っ越す move (家を出るのはmove out、新居に入ることをmove in)
- 段ボール箱 boxes(段ボールはcardboardと言うのですが、わざわざ言わなくてもboxesで大丈夫です)
- 見積り quotes
- 集荷 pick up, collection
- 荷物の損傷 damage on my stuff
- 補償 compensation
女の子にこそ留学してほしい!海外に行って変わった4つの価値観
はじめに
さて今回は価値観の話です。海外に行くと価値観が変わるよ!とよく言われますが、それは具体的にどういうことなのか。個人の体験によって様々だと思うので、色々なブログや体験談を読んでほしいと思うのですが、私の経験をもとに少し4つだけ話してみたいと思います。女性向きに書いてある部分もあります。
海外に行って変わった4つの価値観
「可愛い」かどうかは重要ではなくなる
日本では、若い女の子にとって「可愛い」ことは本当に重要です。可愛いだけで、チヤホヤされて、異性の注意も同性の注意も引くことができ、何なら就職も有利になったりする。だから皆美意識が高く、可愛くなろうと頑張るのですね。
私は可愛くなることによって自分に自信がつくことはむしろ良いことだと思っています。見た目への努力って成果が出やすいし、それで自信が得られるならやった方が良いと思います。でも、私が気になるのは日本の世間や社会の集団的な価値観とマナーです。日本人は人の見た目についてあれこれ言うことへの抵抗とか、それが失礼なことであるという感覚があまりにもなさすぎると思います。人の見た目について何か言う人を、ダサいな。って思える感覚もないし、言われた方がただただ傷つくだけで終わってしまう。残念なことです。
こんな偉そうなことを言っておいて、私も昔は「太ったね」と言ったことはさすがにないものの、痩せたくないのに痩せてしまった人に痩せましたねと安易に言ってしまったりしたことがあります。今思うとなんと失礼なことをしてしまったのか...。
イギリス人は、見た目のことを内心考えてはいても、それを口に出したりしません。「太ったね」とか「痩せたね」とか、思っていてもそれを本人に言うことへのハードルが日本よりはるかに高いと思います。関係性によりますが、友達であっても言わない方が無難でしょう。ただし、服装などを褒めるのはもちろんOKで、You look good today.などは普通に言います。(ちなみにYou are beautiful.と言うとただの口説き文句なので、よっぽど自分に自信がない限り気持ち悪がられてしまうでしょう。)
それと私がすごくいいと思うのが、就職の時も、履歴書に年齢や顔写真は載せなくて良いこと。選考を公正なものにするためです。私を雇ってくれた会社も、未だに私の年齢を知らないのではないかと思います。一方で「顔採用」がまかり通ってしまう日本、おかしいと思いませんか?顔で負けるの嫌じゃないですか?私は嫌です。
イギリスの街を歩いていて目にするファッションポスターには、太っている人やお年寄りの姿も多くなりました。移民の多い国ですから、「多様性」が大事な価値観として特に企業間で共有されている気がします。
「私は女である前に1人の人間である」とずっと思っていた私は、イギリスに来て日本的なしがらみから解放されて心から自由を感じることができました。こんな感覚は人生で初めてのことだったし、この自由(自分からも他人からも自由)を得られたことは本当に幸せでした。だから、女性にこそ行き詰った時には思い切って海外に行ってみて、価値観の違いを肌で感じてみてほしいなと思います。
見た目の「良さ」の基準が変わる
これは昔からよく言われている話ですが、日本では二重が可愛いとされていても海外では切れ長の一重の方がクールだとウケる。など、見た目の良さの基準が変わる、正確に言うと基準が1つではないことが実感できます。「美白」とか「小顔」もアジア独特の美の概念で、これらはヨーロッパではあまり重要視されません(特に肌の色は問題にならない)。日本の「可愛い」を軸に生きてきた自分を見つめ直すいいきっかけにもなるでしょう。
あとは日本では小さいおしりがいいことだとされていますがヨーロッパでは出ている方がいいとされていますね。海外ではかわいいよりセクシーの方がモテると言いますが、ある意味本当です。日本の「カワイイ」が案外アジアでしか通用しないのかもしれない、と気づきます。 多様な価値観を知ると美の幅も広がりますし、自分が何を美しいと思うかがよりクッキリと分かるようになります。
2週間の休暇を取るのが当たり前になる
日系企業では1週間の休暇を取るのも難しいようですが、海外企業だと2週間はまとまってお休みをとれます。なのでそういう時に海外に行く人も多いです。
これも文化の違いという言葉に尽きるのですが、これに慣れてしまうと日本の企業への不満が解消できなくなるでしょう。私も正直、1週間も休みを取れない企業ってありえないなと思います。企業とは、ある1人がいないときにも誰か別の人が代わりを務められるシステムを備えているべきものだと思うからです。
イギリスはプライベート>>>>>>>>>>仕事です。良くも悪くも。でもひとたびこれを経験すると、1人が2週間いないくらいで会社がどうにかなったりしないということがよく分かります。
現在の日本の人から話を聞いていると、休みが取りにくいだとか、代わりがいなくて休めないとかいったことがよくあるみたいです。でも、間違えないでほしいのですが、有給休暇は労働者に与えられた権利であり、それを使ってはいけない理由はどこにもないんですよ。あなたの代わりがいないのはあなたの責任ではありません。堂々と休んだら悪者扱いされるかもしれませんが、悪者はそのような空気を作っている雇用者側であり、あなたではありません。再度言いますが、組織を作っておいて個人に依存したビジネスをやるのはおかしな話だと思います。組織として成り立つように代わりを確保しておくのが経営者の役目ではないのでしょうか?
日本の会社は会社にとっていいように労働者を使っているところが多いように思いますが、いい加減このような空気を変えないといけないと思います。空気を変えるには、若い人達が「これはおかしいよね」という価値観を共有するのが一番です。そしておかしいと思ったらおかしいと言った方がいいです。空気を読みすぎて得するのは会社だけで、個人の人生を考えたら全くメリットはありません。自分の人生なのですから、好きに生きたいじゃありませんか。
もっと大きな話をすると、イギリスは「従業員が足りないから」という理由で電車がキャンセル(遅延ではない、待っても一生来ない)されることが本当によくあります。でも誰も駅員に暴言を吐いたりしないし、困ったなあという反応は示すものの、それだけです。ですから「ビジネスが回らない」ということがよくあるし、「あるあるだね」という感覚が国全体で共有されている気がします。
日本企業から見るとこのようなあり方は信じられないでしょう。でもひとたび個人としてイギリスに住んでみると、イギリス人のいい加減さも「まあ仕方ないな」と思って受け入れられる自分がいることに気が付くはずです(それにイギリスはまだ真面目な方で、イタリアなんかはもっといい加減です)。ですから、自分の信じている価値観ってただ土地に根付いているだけの場合も多いんです。イギリス人になれとは言いませんが、日本のみっちりきっちり、現場第一の価値観が全てではないし、他を知る前に日本の価値観を自分の価値観とするのは早すぎるのではないかということです。
群れなくなる
イギリスの大学院に行っていた時に、サークルで旅行に行きました。ある時10人くらいで団体行動していたのですが、電車に乗った時に席が2人掛けの席が1人分空いている所はちらほらあったのですが、2人掛けがまるまる空いているところはなく、10人全員は座れない状況だったんです。
この時電車に乗った瞬間、みんなは秒で1人掛けの席に座る人、立つ人にサッと分かれました。なんの会話もなくです。私は正直面食らってしまいました。日本だったら、団体でいてみんなで座れない時にはみんな立つか、「どうする?」と話し合ってたむろして座りたい人は座る、というのが当たり前だったからです。
この時に「ヨーロッパは個人主義だから」という言葉の意味がようやく分かりました。みんな群れないし、個人の考え方を尊重している。正直、すごいなと思いました。何か日本人の群れる文化って、ヨーロッパの個人主義に直面すると恥ずかしくなってしまうものです。
しかもその後、1人は「ここの駅を見たいから、また後でね」と言って先に降りてしまいました。もう日本人としてはびっくりです。わが道を行く人ばかりで、ただただ圧倒されてしまいました。一生忘れられない経験です。
おわりに
海外に行って、自分が当たり前のように感じていたことが当たり前にならなかったり、他の文化を尊敬したりする経験はとても貴重です。その違いから辛い思いをすることも数えきれないくらいありますし、私も何度ももうダメだ、と思ったこともあります。でも何とか生きてこれました。これから留学に行く方には、是非海外の価値観に触れて自分や日本を客観視してみてほしいと思います。
イギリス旅行するなら映画を見ませんか?|常識を覆すイギリスの快適な映画館を紹介するよ
イギリスの映画館といえばODEONが大手ですが、今回はODEONよりも快適な映画館をご紹介。イギリスに来たら是非是非訪れてほしいオススメ映画館です!この映画館に行ったら普通の映画館には戻れないでしょう。日本の映画館より断然いいですよ。その名もVueといい、ウェブサイトはこちらです↓
さて、Vueは何がそんなに素晴らしいのでしょうか?
①多くのシアターでリクライニングシートを導入
Vueの1番の特徴であり魅力はこれです。VIP席ではなく、普通の座席がリクライニングシートなんです。私が行ったVue(田舎)は全席リクライニングシートでした。すごいですよね!?私も何回か訪れましたが、他とは快適さが違います。長時間同じ姿勢でいると頭が痛くなりがちな私も、ここでは頭痛とは無縁。
リクライニングだからと言って座席間が狭いということはなく、座席数は少数にし座席間もゆったりしています。あぁ気前がいい...。当然、後ろの人の足がぶつかるといったイライラとも無縁です。
座席は階段状になっており、前の人の頭で見えないということはありません。カップホルダーと小さなテーブル(スナックとか置けます)も完備しています。
ただこのリクライニングシート、1つ1つが独立しているというよりも2つでペアになっています。なので1人で入りづらいというのはあるかも。。(私が行ったときは1人で来ている男性もいました)逆にデートにはぴったりです。もちろんお友達と行っても楽しめるでしょう。
そもそもイギリスは日本のような「おひとり様文化」がなく、レストランにも1人で行きづらい感覚がどうしてもあります。おひとり様文化、浸透してほしいなあ。
②映画館がキレイ(場所によって差があるかも)
全てのVueを知っているわけではないので、場所により差はあると思われますが、個人的感覚ではODEONよりもVueの方がキレイです。あと子供が少ないかな。
③リクライニングなのに値段が安い!!!映画館によって安い日があるよ
リクライニングシートの映画館って、値段が高そう。。と思われる方がいるかもしれませんが、その心配は無用です。
イギリスの映画館は時間帯と見る映画によって値段が違います。現在(2020年9月12日)確認したところ、高くても9.99ポンド(1300円くらい)でした。安いと4.99ポンド(700円くらい)のものも。
現在日本で映画を見ると、大人1人1900円です。約2000円ですよね。高っ。Vueで見ればリクライニングシートでもっと安く見られます(回し者ではありません笑)。
ちなみにVueではその映画館ごとに安い日が設定されていたりします。私の近場のとこだと火曜日が安い日でした。行きたいVueの安い日をチェックしてみてくださいね。もちろん学割も使えます。
④予約はオンラインで◎
劇場でもチケットは買えますが、オンラインで買う方が安いようです。オンラインで予約し、劇場のタッチパネルで簡単に発券できます。
⑤劇場に行くのは遅めで良い
イギリスの映画館の予告編の長さは、日本の映画館とは比べ物になりません。短編映画くらいあるのでは?と言っては言いすぎですが、それくらい長く感じます。予告編とCMを全部見ると結構退屈します。
なので、みんな大体上映時刻後に映画館に入っています。上映予定時刻の10分後くらいに入っても余裕なくらいだと思いますよ。
今日はVueの魅力をご紹介しました。Vueはイギリスが多いものの、ヨーロッパ全体に数十シアターあるようです。
コロナで経営が厳しいと思われますが、頑張って存続してほしいものです。ファンが多い映画館です。私も大好きです。旅行や留学、仕事でイギリスに行かれる方、是非一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。